台風21号をギリッギリで避け、えごまを屋内へと運び込み、脱穀をスタート!
の前に、記念にセルフィー笑
そんでもって、あとはひたすら、ひたすら叩くのみ!!
地道な作業すぎて、人間をとおりこして、妖怪化したり。
コチラは「妖怪えごまたたき」。好物は、えごま油ごはん
コッチは「妖怪えごままみれ」。好物は、えごま油トースト
怒涛の数週間が終わり、最後に脱穀終了記念オムライス
これからまだまだ、水選、乾燥などなど仕上げ作業は続きますが、ひとまずこれでひと安心!!
やったーーーーー!!
お山の上には秋がやってきました。
えごまたちも夕陽に照らされて、すっかり良い色に染まり
秋雨前線真っ最中の晴れた日を狙い定めて、収穫スタート!!!
いつもの顔馴染みも、「がんばれよーぅ」と挨拶しに来てくれて
例年、大きく伸びすぎたり絡まっていたりで倒しにくかったけれど、今年は短く育って刈り倒しも楽チン♪
刈ると葉がハラハラと落ちて、茶色の土の上に重なりあい、鮮やかな油絵のよう。
黄色や緑、茶色が折り重なるなかに、今年はひとりだけこんなフォトジェニック?な子も!
よく言う先祖がえりかな?交雑じゃない?交雑としたら誰とかな?
ハテナはたくさん浮かびますが、なにをさておいても、その美しいこと。
ふたりで作業の手を止めて、『うわぁ~』と見惚れてしまいました。。。
ハッとして、またせっせと作業に戻り、
合間には、大量に仕込んでおいたおでんでお腹を満たしつつ、
今季の刈り倒しは、無事終了~~~~!!!
えごまの実は、熟すとポロリとガクの中からこぼれてしまうので、風が吹いても雨が降っても脱粒(ダツリュウ)の原因に。
出来るだけこぼさずに良く熟して油をたっぷり含んだ実を収穫したい、だからこの時期はすごーく繊細な見極めが必要です。
秋雨の気配濃厚な日々のなか、天気予報とにらめっこしては「頼む、まだ降らないで!」と願掛けしてみたり、
「もう良いかな?え、まだまだ?」と朝昼晩えごまたちの様子をご機嫌伺いに行ったり、それはもう、ドキドキハラハラの日々。
それが無事、二重丸!なベストタイミングで収穫できました!!
ふたりで『ほーーーーーーーーっ』と安堵のひと息。
次のステップは脱穀作業が待っていますが、えごまの株が乾くまでの数日すこし休憩~。
新米ならぬ新えごま油になるまでもうちょっと。
今年もきっと美味しいぞ~!
どうぞ、お楽しみに ♡
吉田ヒデヒト農園の愛読書『うかたま』の中の《おばぁの昼ごはん》が今回で最終回とのこと。
あぁ、寂しい…。
このシリーズを読むのが楽しみで、うかたまが届くと真っ先に読んでいました。
登場するおばぁたちそれぞれの半生と、戦争のこと、今の暮らしのこと、生きることと食べること…そのエッセンスが4ページにギュッと凝縮されていて、味わい深く、すごく読み応えがあるのです。
あたいぐぁー(家庭菜園のこと)もしながら、毎日の食べるものをこしらえ、家族や友達にふるまうその姿は、しっかりと地に足ついて周りを照らす灯台みたいだなぁと思います。
写真はおばぁたちの可愛くて美しい一瞬をばっちり捉えているし、なによりも、以前帰沖の際に偶然お会いしたこともある、アイデアにんべんの黒川祐子さんの記事が毎回グッときます。
おばぁたちの話を柔らかく受け止めて主人公として色鮮やかに際立たせながらも、取材する祐子さん自身の視線と気持ちも記事の中にひそやかに織り込まれていて、つい顔がほころんでしまう。
(第7回の、宮城道子さんが作って食卓にたくさん並べたご馳走を「眺めているとヨモギ餅のように気持ちがまるくなる。」と書かれていた箇所は、何度も読み返してしまうほど素敵だと思う。)
最終回といわず、まだまだ読みたいなぁ。。。
-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+
そんな大好きな連載のことも頭の片隅にあり、こないだ沖縄に帰ったとき、私の94歳になるばあちゃんとゆっくり話してきました。(うちでは、曾祖母をおばぁ、祖母をばぁちゃんと呼び分けています)
私たちのことをいつも気にかけてくれていて、内地が大雨だとあんたたちのえごまの畑が心配さー、いつも天気予報は内地のも見るよー、と言ってくれたのをきっかけに、
ばぁちゃんの子供の頃は畑で何作りよった?豚もいた?と聞くと、記憶のフタがパカン!と開いたかのように、出てくる出てくる!!
「ばぁちゃんの小さい頃は、家族たくさんいて、食べるもの何でもつくりよった。とうふまーみー(豆腐豆、大豆のこと)は田んぼの傍にたーくさんつくって、うちで豆腐もやりよった。あれが美味しかったさー。」
「ごぼうもたくさんやったよ。でもあれは掘るのが難儀。子供が掘るのは大変だった。」
「昔はねー、豚も大ご馳走。めったに食べれんから。食べられるときは嬉しかった。ずっと食べていたかったね。」
「芋はよく食べよった。朝いっぱいふかして、朝も昼のお弁当も、夜も食べた。」
*
そして、話は戦争のときのことへ。
沖縄戦の始まりかけたとき、うちのばぁちゃんは花の乙女18歳。
沖縄戦が始まる前にテニアン島へ移民していたじいちゃんのところへ、何日も船に乗って、お嫁入りした。
嫁いだ先は、家族総出でサトウキビのいわゆるプランテーション農業をやっていて、もちろんばぁちゃんもその一員に。
「キビ畑は広かったよー、家族全員でやりよった。太陽のぼったらすぐ畑行って、昼もうちに帰ってるヒマないから芋の弁当持って行って。」
「夜も月が出ているときは明るいからやったさー。機械もないから全部手で。働けるときはずっと働かないと間に合わんかった。」
「キビ刈のときは、隣近所みんなで、はい今はあんたのとこの畑、次はうちの、ってから。」
「戦争が来たときは、怖かったさー。海から、パラパラパラって弾が飛んできて、みんなでキビ畑の中に逃げて。」
「(背の高い)キビの中に隠れても、パラパラパラされる(機関銃で狙われる)から、隠れながらどんどん逃げたよー。」
「夜逃げて、朝なったらキビ畑全部焼かれていた。畑が真っ黒なって、なんにも無くなって。」
*
テニアンで戦争にあったばぁちゃんは家族みんなで、命からがら船で沖縄へ引き揚げることになった。船の出る3日前、私の父をテニアンの病院で産んでいる。
「産んですぐ船乗りよったさ。船の中で産湯使いたいと言ったら、家族がお湯もらってきてくれて。でもあの時分は何も無いから、産湯入れてたのは軍の鉄兜だったさ。」
「沖縄帰ってきてもなんにも無くなってたよー。全部焼け野原。(ばぁちゃんの)お母さんも、親戚も亡くなっていた。」
「なにも仕事ないから、なんでもしよった。特にうちのじいちゃん(夫のこと。じいちゃんは77歳で亡くなった)はなんでも出来る、立派だったよー。」
「じいちゃんがたまたま裁判所の仕事もらって、そこでは米軍の缶詰なんかも貰えよったから助かったさ。(終戦後、食料不足から米軍の基地内に忍び込んで缶詰などの物資を盗む人が多かったらしく、捕まった人は裁判所に連れてこられて盗品は取り上げられた。その盗品を米軍に返すこともあれば、こっそり貰うということもあったよう)」
「でも缶詰は特別だから、家族全員にはあたらんさ。じいちゃんのお父さんお母さんにまずあげて、余ったのをちょっと食べる。」
「子どもたちはみんなお腹すいて、ひもじかったはずよ。ばぁちゃんたちも一生懸命ごはんあげよったけど、足りないのは、山行ったり川行ったりして自分でとって食べてたんじゃないかねー。」
*
この話をしてくれながら、傍らのTVでは、北朝鮮のミサイルが~、という報道が延々と流れていた。
「戦争にならんかねぇと毎日心配だぁる。こんなしてTVに出てる人たちが戦争は絶対やりませんと、なぜ言わんかねぇ。」
「戦争はだめよー。怖いさぁ。誰も幸せにならんでしょう。戦争が一番だめ。」
皆さんお元気ですかー?
お山の上、福地ではこの夏は結構雨続きで、夏らしさをあんまり感じられなかったのですが、
沖縄の旧盆に合わせて、タマの実家へ里帰りしてきました!
沖縄の海と空
旧盆はみんなで揃って、うーとーとー(手をあわせて)して、
美味しいものもいっぱい食べて
エイサーも見て、
吉田ヒデヒト農園は沖縄で夏を満喫してきました!
おかげで、元気いっぱい、チャージ完了!!
さあ、収穫までもう少しの期間、えごまたちと共に今度は秋を楽しみます♪
7月ももう終わり。
ということにさっきフト気づき、カレンダーを3度見してしまいました。
皆さんお元気ですか~? うちはバッチリ元気ですよー!!
・
月末といえば、先日Instagramの方で、定期便のお客様向けに毎月農園便りを書いてます っ
ていうことを書いたのですが、
月末といえば(なぜ2回も言う)、来月分の農園便りの締め切りが近づいているということ を意味しています(うちでは)。
毎回毎回、「今月は何を書こうかしらん」と色々思いを巡らせているのですが
「うーむ、今回はなかなかスムーズであった」という月もあれば
「ああ…けっこうな難産であった…」という月もあり。
こんなこと書いてますよ~というご紹介代わりに、前にアップした記事で 種まきの様子をお知らせしたので、
そのときのお便りを載せてみますね。
以下、7月の農園便りより一部抜粋↓
▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼
「いつもありがとうございます。 連日の雨で、お山の中もしっとりと緑が鮮やかです。
この梅雨直前、うちではえごまの種まきを行ないました。
毎日、早朝から2人で種をまく作業を1週間。
鳥と虫の声、風が木々の間を渡る音以外は、シーンと静かな山の中。
ここでひたすら種を見つめ、黙々と土の上へまき続ける。
と、色々なことが浮かんできます。
・
・
・
えごまの種は、褐色と灰色が混じった1mmほどの小さな粒。
これをそのままギューッと圧搾すると、黄金色の油になりますが、この粒は、 えごまという植物の生命(いのち)そのものでもあります。
小さな粒から根が生えて、芽が出て、葉をつけ、茎がどんどん伸びて、 そのままにしておけば2m近くまで育ちます。
それから花が咲いて、受粉して、種になり、 (ここでヒトが収穫しなければ)そのままポロリと土に落ち、また翌年芽を出します。
当たり前といえば至極当たり前なことですが、生命のリレーをすごくシンプルに、 でも力強く繋いでゆくその様は、なんだか壮大!
・
・
・
たとえ農家という、人間社会でいういわゆる“生産者”であっても、 このダイナミックなパワーが宿る小さな種を前にして私たちヒトが出来るのは、ごくわずかなことばかり。
こちらが泣いていても、笑っていても、何かに抗おうとしても、おだててみても、 すべては、その種のタイミングと力に委ねられています。
えごまたちは、雨・土・太陽の条件さえ揃えば、自ら芽を出し、かれら自身のやり方で成長し、 生命のサイクルを淡々と、しかし確実に廻していくのですから。 ・ ・ ・
それを思うと、こうして農家としてかれらに多少なりとも関わらせてもらっていること、 そして恵みをいただいていることって、とてつもなくありがたいことだよねぇ。
そんなことを、種まきの合間に話していました。」
▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼▼△▼△▼△▼△▼△▼△
種まきはじつに淡々とした作業で、気持ちもなんだか厳粛な感じになるので、 こんなことを改めて結構真剣に考える良い機会でもありました。
生命のサイクルを前にして圧倒されるようなこの感覚、なかなか言語化するのが難しいのですが、 ちょっとでもお客様に伝わったらいいな~と思いながら書いたのでした。
さ~、来月分のは何を書こうかな! (今日のお昼が締め切り!!!!!!)
長らくブログに触れずじまいでありました。
いまかいまかとお待ちいただいていた皆様、お待たせしました!笑
ブログのパスワード、忘れてなくて良かったですヽ(*´∀`)ノ
インスタグラムとフェイスブックは結構更新しているので、ぜひチェックして下さいませ~
instagram→https://www.instagram.com/yoshidahidehitonouen/
facebook→https://www.facebook.com/yoshidahidehitonouen/
▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼▼△▼△▼△
今年のえごま種まきは、こんな超!!快適な環境で行ないましたよー♥
爽やかな青空の下、山を抜けていく涼しい風、小鳥や虫の鳴き声、タープ内のBGMはボサノヴァ…
なんどキンキンに冷えたビールを買いに走り出したくなったことでしょう。
そんな誘惑にも負けず、種まきは無事終了!
いまは可愛い葉を出して、すくすく成長中。
園主が毎日、コツコツとお世話しております。
夢の中でも苗の様子を見ているようで、時々「えごまが、葉の色が…(´-`).。oO」と寝言で言うくらい。
畑に植えるまでもう少し。
えごまたちの様子、ブログでももうちょっと頻繁にお知らせしますね~
今季も、愛情と情熱を込めてえごまたちを育ててまいります!
吉田ヒデヒト農園をどうぞよろしくお願い致します!!
最近のコメント